先日お客様からお問い合わせがありました。
「ネットで”麻の葉カット”というキキョウカットそっくりの物を見つけたんですが、
”世界で一人清水幸雄氏しか出来ないカット”のはずでは?」
(お写真も頂きましたが、他のサイトの物なのでこちらでは転載できません。)
私も”麻の葉カット”の存在は知ってましたが、
展示ケースの中の物を遠目から見たことがあるだけ。
値段や詳細については把握していませんでした。
”麻の葉カット”は甲府で以前からあるカットで、
キキョウカットの前進である、位の理解でした。
でもその程度のご説明では到底”キキョウカット”の真価を伝えることは出来ません。
早速清水先生に直接確認いたしました。
そこで色々と確かな情報を頂けました。
”麻の葉カット”と”キキョウカット”の決定的な違いは、面の数。
麻の葉カットは 108面体
キキョウカットは 180面体
面の数が2倍近いのです!
麻の葉カットの写真を流用できないのが残念ですが、
キキョウカットの方がより球体に近く、見た目で雰囲気が違います。
そしてキキョウカットが産まれたいきさつ。
麻の葉カットは昭和の名工と呼ばれた笠原鉄三氏が編み出したカットで、
笠原鉄三氏は数十年前に他界されています。
若い頃の清水先生が笠原鉄三氏に「これを切って見ろ」と麻の葉カットを手渡され、
最初のとっかかりの作り方だけ伝えられたそうです。
清水先生は職人気質に火が付き、懸命に試行錯誤しながらやっと麻の葉カットを完成させ、
笠原鉄三氏に見せに行ったところ、
滅多に褒めない笠原氏に「よくやった。」と褒めて頂いたのことです。
それから程なくして笠原鉄三氏が無くなったと聞いています。
麻の葉カットは現在でも切れる職人さんはいらっしゃるとのことです。
さて、その麻の葉カットを清水先生が独自に進化させたのが、180面体の”キキョウカット”
面の数も全く違うオリジナルのカットなので”キキョウカット”と名前を付けたとの事です。
そしてそのカットは未だ「他の職人さんが完成させたという話は聞いてない」そうです。
これで、
”世界で一人清水幸雄氏しか出来ないカット”というのは間違いではない!
という事が確認できました。
このいきさつを確認して改めて”キキョウカット”の凄さを再認識。
そのような素晴らしい作品を気軽に当店で扱わせていただいている
シミズ貴石様にも感謝です。
多分、モヤモヤした疑念を抱いている方が他にもいるはず、と思い
良い機会なのでキキョウカット誕生秘話を書かせていただきました。
私もこれで胸を張ってキキョウカットを扱わせていただけます。(*^▽^*)
シミズ貴石さんに行くと、箱の中にコロコロと入っているカラフルなキキョウカット。
あまりに普通に有って変に慣れてしまっていたのですが、
ものすごい作品なんだと再認識しました。
このキキョウカットをもっと広くご紹介して行きたいと思います。
清水先生、まだまだ元気で楽しく活躍してくださいね。
年明け2018年1月1日(月)~1月4日(木)まで
年始休業とさせて頂きます。
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